センター概要|東北大学病院高度救命救急センター|東北大学大学院医学系研究科 外科病態学講座 救急医学分野東北大学病院高度救命救急センター|東北大学大学院医学系研究科 外科病態学講座 救急医学分野

スタッフ紹介

スタッフからメッセージ

工藤 大介

工藤 大介 みなさまこんにちは、工藤大介です。
 2年8ヶ月の米国留学を終え、2019年3月より東北大学病院救急科に復帰しています。2年8ヶ月臨床業務を離れたため、追いつくべきこと、思い出すべきことが多く、冷汗をかきながら診療しています。
 米国では、基礎研究に加えて、ER (Emergency room, 救命救急センター)を見学したり、イノベーティブなスタートアップ企業やベンチャー企業を訪問したりと見聞を広げ、多くを学んできました。基礎研究においては、ゴールに到達するために研究計画をいかに突き詰めるかが大切だということを学びました。これは臨床研究にも活かせると思います。アメリカの救急医は、数が多く、人気が高く、給料が高く、ライフワークバランスが良い、というのが印象的でした。日本では「給料が高く」は簡単ではないですけど、工夫してライフワークバランスを上げていければ良いな、と考えています。
 東北大学病院救急科/高度救命救急センターで働く、研修するメリットは、多様性があることです。幅広い選択肢があり、個人個人のニーズや希望にあったことを修練し、学ぶことができることです。診療ではHybrid ER systemを用いた重症患者の蘇生治療、Acute care surgery、ECMOを用いた心肺蘇生、呼吸不全に対するVV-ECMOなど、初期診療からICU管理までシームレスな治療を行っています。研究は、基礎研究(基礎医学教室との連携)から臨床研究(疫学・統計を大学院博士課程で学んでいる者もいます)まで幅広く行えます。オフザジョブトレーニング・シミュレーション教育のスペシャリストもいて、教育手法を学び、コンテンツを創り出すこともできます。東北大学病院は機器やソフトウェアなどの開発研究も行いやすい環境です。私自身も人工知能を使った救急患者の画像診断システム開発に取り組んでいます。
 米国で見たり聞いたりしたことを研究や教育、業務改善に活かしていきたいと思います。東北大学病院救急科に若手がたくさん集まり、勤務時間中は忙しいけれども生き生きと働き、研究や開発、教育にもじっくり時間を取れ、休みも楽しめる、そんな施設にするために貢献していきたいと思います。
 救急医を目指す若い先生方、是非一緒に研鑽しましょう!

横川 裕大

横川 裕大 私は大学生の時に救急医療に魅せられてから、目の前の命を救うという医療の原点の遂行と社会へのアプローチを果たすべく救急科を志しました。
 市中病院での初期研修が終わって3年目からすぐに入局し救急医としてのキャリアをスタートさせました。3年目からの入局を決めた理由は、まず救急集中治療の基礎をしっかりと身につけたいと考えたからです。東北大学では高度救命救急センターである東北大学病院を基幹病院とし、修練を積んだのちに県内にある複数の救急救命センターでの研修を行うことができます。
 単施設での研修は周囲との信頼関係、コミュニケーションの円滑さという点では優れていますが、良くも悪くも「慣れて」しまい、そこでの医療がスタンダードになってしまう気がします。救急医療は病院が変われば求められる役割が変わり、施設や地域により行っている救急医療には幅があります。三次救急、ER型救急、プレホスピタル、災害医療などそのどれもが「救急医療」を学ぶ者には必要な経験です。また救急医療は「地場産業」と評されるように、地域の中で担う役割、果たす責任も知る必要があります。
 私は東北大学病院の研修で、救急外来対応に加え重症症例の主治医や手術症例も多く経験し、久志本教授を始め上級医の先生方から救急集中治療の基礎を学びました。3年目から重症症例の主治医をするのは大変ですが、上級医や各科の先生方にご指導いただきながら務めることができました。4年目以降は有数の救急者搬送件数を誇る石巻赤十字病院、大崎市民病院と地方の救命救急センターで研修しています。仙台という都市部と地方の違い、病院内や地域、周辺病院から期待される役割の違いを実感し、救急集中治療の知識や技術とともに、「地域を診る」という視点も培うことができました。
 また大学での研修中に臨床研究の機会もあり、学会発表や論文作成などのアカデミックな活動も多くあります。東北大学病院のドクターヘリや石巻赤十字病院のドクターカーなどプレホスピタルの機会も豊富です。
 妻も救急科として同じ医局に所属しており、珍しい救急医夫婦としてどのように成長していけるのかも楽しみです。
 医療の専門化、ITの参入、2025年問題などにより救急医療の果たす役割は今後さらに大きくなります。救急医療を担い導く救急科として、東北から日本、世界に発信できる仕事、社会がより良く変わる仕事を一緒にしませんか?
 救急に興味のある方ぜひお越しください!

集まれ!昂ぶる若き救急医たち!
平成15年卒 川副 友 (医局長)

川副 友 私は集中治療・外科をサブスペシャリティとした救急医です。長く和歌山県立医科大学で修練し、平成27年に東北大学へやって来ました。緊急手術を執刀し、みなで重症患者を診て、ドクターヘリに乗り、MCに携わって病院前救急へも取り組んでいます。平成30年3月から医局長を拝命し、医局員の環境を整える仕事もさせてもらっており、先輩後輩たちと楽しく忙しく仕事しています。
 東北大学病院高度救命救急センターは、平成18年に開設し10年以上の時を経て大きく成長してきました。2010年に久志本教授が就任されてから、救急医療を広く発展させるべく石巻赤十字病院救命救急センター、大崎市民病院救命救急センター、県南中核病院救命救急センターを関連病院として抱え、仙台市内の他の救命救急センターや医療機関と連携してきました。2016年に医学部新設となった東北医科薬科大学病院救急センターとも交流をしています。
 2016年10月よりドクターヘリ(仙台医療センターとの共同運航)を導入し、さらに病院前救急医療に対して活躍の場を拡大し、運航開始から3年目を迎える今年度は出動件数も増加傾向にあり順調です。2018年5月には先進医療棟の開設に伴い新しい救命救急センターに移転しました。特徴は何と言っても国内10施設目というハイブリッドERです。コンセプトは「真の手術台と最新鋭のCT・透視装置とのシームレスな連動」です。最先端の施設で外傷蘇生や一秒でも早い脳血管治療など、患者の命・機能を救うため、ますます力を入れて取り組んでいきます。
 やる気ある若手救急医の皆さん!ぜひ次のSTEPを東北大学で学んでみませんか?
 我々は臨床経験・学術的見識豊富な久志本教授のもと、救急医チームを中心にした高度救命救急センターと救急医学への学術的探索、教育や災害医療への貢献の全てを担っています。仙台は、酷暑の夏は本州では非常に住みやすく、冬も雪深い東北地方の中では非常に住みやすいです。
 見学はいつでもお受けいたします。問い合わせや見学の申し込みは、お気軽にinformation*emergency-medicine.med.tohoku.ac.jp(*を@に変換してから送信してください)までどうぞ!

どうも、小林正和です。

小林正和 救急医として働いて、10年以上になってしまいました。研修医時代から、心肺蘇生を中心としたシミュレーション教育に興味があり、2016年に東北大学病院高度救命救急センターに戻ってきてからは、ICLSコースや ACLSコース、様々なワークショップなどを開催しております。
 東北大学には、東北大学クリニカルスキルスラボ(https://www.csl.med.tohoku.ac.jp) という、全国でも稀に見る規模のシミュレーションセンターがあります。
 救急は、医療システムであり、自分一人の力では患者を救うことはできません。一般市民、救急救命士、看護師、研修医などを含めたチームとしての活動が欠かせません。(最近は、ドクターヘリ事業が始まったので、フライトクルーなども含まれますね。)
 自分が学ぶとともに、チームメンバーと明るく、仕事ができる環境を目指して奮闘中です。
 救急に興味のある皆様、一緒に勉強、教育しませんか?

ページの先頭へ戻る