センター長ご挨拶
救急医を目指す医学部生・初期研修医の皆さん、当科での勤務や研修を検討している医師の皆さんへ。
センター長 工藤 大介
こんにちは。東北大学病院 高度救命救急センター 部長の工藤大介です。
当センターのミッションは、
- みやぎ・東北の救急医療を守ること
- 救急医療・医学の発展に貢献すること
この二つです。
そして、これらのミッションを実現するため、私たちは次の10年間で
「持続可能な救急医療の構築」
をビジョンとして掲げています。
このビジョンを支える重要な柱の一つが、救急科専門医、その先のエキスパートの育成です。
救急医・集中治療医としてのキャリア形成を支援
東北大救急では、救急医を志す皆さんが確実に救急科専門医を取得できる体制を整えています。
さらに、多くの関連病院では集中治療室(ICU)での実践を積むことができ、救急科専門研修プログラム修了後には集中治療科専門医の取得も可能です。
その先にはきっと、もう一歩踏み込んだキャリアを目指したくなるはずです。
たとえば――
- 外傷、熱傷、災害医療などのサブスペシャリティ
- Acute Care Surgery、IVR、整形外傷、小児救急、感染症などのダブルボード
- 研究活動、行政、起業、海外留学など
東北大救急では、一人ひとりの「なりたい」に寄り添い、実現を支援する体制と環境があります。
東北大学のリソース、多様な関連病院、優れた指導医、そして仲間とともに、あなたの夢を後押しします。
多彩なキャリアを歩んだ先輩たち
実際に、当センターからは以下のような多様なキャリアを歩んだ仲間が巣立っています:
- Acute care surgeon(外科専門医)
- 放射線・IVR医
- 麻酔科専門医
- 感染症医(抗菌化学療法認定医)
- 内視鏡医
- 災害医療の専門家
- 熱傷・外傷治療のスペシャリスト
- 血栓止血学会認定医
- 基礎研究者
- 疫学・統計の専門家
- AI分野の研究者
- 行政官
- 起業家
- 国内外での留学経験者
ここに書かれていない、新しい道も大歓迎です。
あなたがもう一つの専門性を身につけ、チームに加わることで、東北大救急はさらに強くなります。
もちろん、救急医療に専念することも素晴らしい選択肢です。
最後に
さあ、一緒に学び、挑戦し、「なりたい」を叶えましょう。
地域へ、日本へ、そして世界へ、あなたの力を羽ばたかせてください。
皆さんと共に働ける日を、心から楽しみにしています。
2025年4月15日
東北大学病院 救急科 科長/
高度救命救急センター 部長
東北大学大学院医学系研究科
外科病態学講座救急医学分野 教授
工藤 大介